ARとフォトグラメトリー
はじめに
この記事はCyberAgent20卒エンジニア内定者 アドベントカレンダー2019/12/9(月)の記事です。 adventar.org
この記事はエンジニアでない方や、unity,xR,モデリング,フォトグラメトリーといった単語に馴染みのない方向けの記事となっています。
自己紹介
初めまして、Unityクライアントエンジニアのsaltです。
CyberAgentではVRAgentでVRエンジニアとして勉強させていただきました。
Unityと聞くとゲームのイメージが強いかもしれませんが、最近ではゲーム開発以外のUnity活用も珍しくありません。
かくいう私は映像制作の文脈で用いることが多いです。
さて、そんなVRエンジニアをやっている私ですが、今回はフォトグラメトリーとARについて書きたいと思います。
本題
フォトグラメトリーとは?
リアルの物体をいろんな方向から撮影し、3D形状を復元する技術です。
今回のスキャン対象は赤いゴリラです。
CyberAgentのSGE(スマホゲーム)のマスコットであり、ぬいぐるみをスキャンしました。
名前は スゴリラ というらしいです、すごいゴリラなのか SGEのGorillaなのかはわかりません。
いろんな方向から合計100枚の写真を取り、スキャンモデルを作成しました。
ぬいぐるみのフサフサ感も再現されていてすごいですね。
スキャンしたモデルはデータが大きすぎたり、細かいところがグシャグシャになったりするので、モデリングソフトで修正する必要があります。
今回はBlenderというモデリングソフトを使いましたが、正直ここが一番大変でした。
下記の動画は修正前ですが、台座もスキャンされてしまっています。
ARとは?
現実風景にバーチャルの物体を重ねる技術であり、日本語だと拡張現実といいます。
単純なARがこちらです、リアルの紙とバーチャルの板が共存してますね。
今回はUnityのAR Fundationという機能を使いました。
「平面を見つけたらものを置く」までやってくれるのでありがたいです。
組み合わせてみた
これらの技術を組み合わせてバーチャルスゴリラを現実に召喚してみましょう。
すごいですね、技術記事なのに21卒選考の情報が手に入ります。
情報の重畳表示のという点では立派なAR活用のはずです。大丈夫だ、問題ない。
今回は簡素に表示させてみただけですが、エフェクトなどを追加すれば広告で使えるような映える映像も作れるはずです。
勉強会
CAでは色々な勉強会が開催されており、今回紹介したフォトグラメトリーは"3D Next"というSGEの勉強会で学んだ技術です。
Unityでリアルな絵を作るためのワークフローや技術を学ぶための施策であり、まさしく次の時代の3D技術を勉強させて頂いています。
内定者の立場ですが参加させて貰っており、ありがたい限りです。
最後に
私はTechnicalArtistというエンジニアと3Dクリエイティブの間にたつ仕事がやりたいと考えています。
CAだとあまりいないポジションですが、今後需要が高まる思っています。
先進的CG技術✕スマホ、AR✕広告など、異なる分野のコラボレーションもCAの強みだと思っていますので、興味がある方はぜひ声かけてください。
世の中が驚くようなものを作っていきましょう。